徒然とサッカー観戦

アーセナルの試合を中心に海外サッカーの試合の感想を個人的視点から書いていきたいと思います。

国際親善試合2017 日本対ブラジル

 

日本対ブラジルのフォーメーションです。

日本は香川、岡崎、本田といった長年代表を支えてきた三人を招集外としました。

岡崎と香川に関してはチームでも調子が良かったため、疑問を覚えますが、、、

メキシコリーグのレベルが分からないので本田に関しては何も言えませんが、本田も調子は良さそうではあったので今回の人選に関してはよくわかりません。

対するブラジルの先発メンバーは、ダニ・アウベスからダニーロミランダからジェメルソン、レナト・アウグストとパウリーニョに変えてカゼミロとジュリアーノとややメンバーを落として?のスタートとなりました。

まあ、次戦イングランド代表ですしね。

 

課題の露呈した前半の守備
 
日本代表の前半の守備はおそらく相手の深い位置からボールを追わず、高い位置を取っているサイドバックのマルセロやダニーロにボールが入ってからあるいは中盤のカゼミロやジュリアーノに入ってから守備に行くという決まりだったのでしょう。
この守備は特にW杯のポッド1に位置するようなブラジルのような強豪に対しては有効な守りというか後半の守備に比べればより現実的であると思います。
ネイマールやウィリアンのような選手に対して一人で対応するというのはリスクが高く、おそらく負けることの方が多いでしょう。


ブラジルの前線の選手、とくにウィリアンやネイマールはスペースがないことが分かるとカゼミロやジュリアーノがボールを受けに下がり、それについていった山口や長谷部の空いた両脇を使われることが多かったように思います。
このスペースを使われたことが前半の最も悪い点であったと思います。


たしかに前線から守備に行かないことでサイドの深い位置へボールを蹴られるシーンが何度もありました。
しかし、サイドでやられる分には日本のサイドハーフも高い位置は取っていないので対応にはいけています。
そのあと後ろからオーバラップしてくるサイドバックの選手に誰が付いていくかがはっきりしていなかっただけで枚数的には足りていますし、真ん中のスペースも多くは与えてはいませんでした。これは修正しやすい点でしょう。


話を戻しまして、山口と長谷部が一人になった時の両脇のスペースですが、このスペースに流れてくるネイマールとウィリアンに対応に行くのがワンテンポ遅いように思いました。ネイマールに対しては酒井がフランスリーグでもやっているのである程度ついていっていましたが、ウィリアンには自由にやらしてしまいました。実際、ウィリアンが内側に入っていった際、長谷部が日本のセンターバックに対して付くように手で何か支持するような素振りを見せているシーンもありました。
ウィリアンやネイマールが中に入ることでサイドにボールを蹴られるよりも明らかに多くのスペースがブラジルのサイドバックの前に空きますし、日本のセンターバックが一瞬ボールを見てしまうためにジェズスに裏へ簡単に走らせる隙を与えてしまうように思えました。


これは今回のブラジル戦だけでなく強豪国とやる上では避けてな通れない点であると思います。スペインに代表するようにサイドの選手がサイドに開きっぱなしと言うチームはほぼなく、寧ろ二列目の選手が流動的に動くことの方が多いでしょう。
今回、ブラジルの中盤にはあまりゲームメイクするような選手は入っていませんでしたがブラジルであればコウティーニョのような選手が入るだけでまた違う結果になっていたでしょう。
 
ダイレクトプレーに見る可能性
 
あまり日本にチャンスはありませんでしたが山口からサイドの久保へのパスに代表されるようにダイレクトプレーを絡めたサイドを使った攻撃には手応えを感じたのではないでしょうか?


ブラジルは前半から積極的に守備にきていました。プレスを連動させるために相手のラインも高く、特にサイドバックの裏にはスペースがありました。もともとマルセロは高い位置取りますが、、、

そこをうまくついたのが山口から久保へのパスでした。プレスの中でブラジルの選手相手に1,2タッチでパスを回すのは非常に難しいですし、チャンスも生まれにくいでしょう。

大迫からワンタッチで山口に落としてからサイドの裏のスペースの久保へパスが出ましたが、こうするととでブラジルの対人に強い中盤の選手を背負いながらパスをすることを避けることができますし、ピッチを大きく使うことででき、相手のラインを下げることにもつながります。相手のラインが高いままだとセカンドボールほとんど拾われますしね。

最近、高い位置をとる攻撃的なサイドバックはなんか評価されていて、スペイン代表に招集されているレアル・ソシエダのオドリオソラとかも非常に高い位置取りますしね。こういった攻撃は非常に効果的ではないかと思っています。

ハリルホジッチ監督がなにを考えていて岡崎を外したのかはわかりませんが、ある程度ボールを持てないことはわかっていたので岡崎ではなく、ボールを収めやすい大迫を今回の招集では優先したのかもしれませんね。

こういう攻撃ができるなら狭いスペースでもドリブルができダイレクトプレーでリズムを作れる乾を先発に起用してほしかったですが、、、

 

後半とビデオ判定

 

後半はブラジル手を抜いていたので何とも言えません。

確かに、前線からのプレスは効いていたように見えましたし、ブラジルの選手もパスコースにも困っているように見えましたが、明らかにネイマールとウィリアンが下がって受けたり、スペースに走る回数も減ったので簡単には前半と比較できません。

ブラジルの前線3枚抜けるとこうも変わるのかとは思いましたが笑

そういうことで後半は割愛。

まあ、あとビデオ判定は試合の流れ切るからあまり好ましくはないかなと思いました。

 

ベルギー戦楽しみです。