プレミアリーグ移籍 ロンドン勢が新加入FWに期待していること
多くの大型移籍が実現した2018年の冬の移籍市場最終日。
ロンドンの3チームであるアーセナル、チェルシー、トットナムはそれぞれFWを獲得しました。
各チームはこの補強に何を期待したのでしょうか?
今回は各チームごとにFW獲得によるメリット、デメリットを見ていきたいと思います。
獲得FW オーバメヤン
メリット 新たな得点源
今のアーセナルにおいて新たな得点のパターンが必要であることは火を見るよりも明らかです。
ウィルシャーがトップフォームを取り戻しつつあるとはいえ、エジルがボールに絡まなければ、アーセナルの攻撃のスイッチは入りません。
オーバメヤンはエジルがいなければ停滞してしまう前線の攻撃に活力を与えるでしょう。
オーバメヤンは単純に早く、得点が取れる選手です。確かにアーセナルの美しいパスワークからの得点を奪うシーンばかりではなくなるかもしれません。
しかしながら、オーバメヤンはそのスピードによって相手ディフェンダー陣の脅威になるでしょうし、新しく獲得されたムヒタリアンの存在もこれを助けるでしょう。
デメリット FWの多さ
アーセナルには、サンチェス、ジルーらが移籍したとはいえ多くのFWがいます。
もし、オーバメヤンが中央でプレーしたとして、ラカゼットはサイドでのプレーを受け入れるでしょうか?最近の試合でも組み立てに参加するような状況があり、ラカゼットのフラストレーションさらにたまることも予想されます。
ウェルベックもどちらかと言えば、中央でプレーしたいでしょう。
プレー面ではなく選手の状態に関するデメリットとなってしまいましたが、起用法に対する不満が選手のモチベーションに与える影響は無視することができません。
獲得FW ジルー
メリット ポストプレーによるほかの選手の生かし
ジルーは最近のチェルシーのFWとはタイプの違うFWです。
ジルーはポストになり、アザールやウィリアンらの前にスペースを作り、彼らのスピードを存分に生かすことができるでしょう。
また、その高い身長を生かし、マルコス・アロンソのような高い精度を持ったクロスに合わせることができます。これはチェルシーと対戦することになるチームに新たな脅威になるでしょうし、対策をより難しくさせるでしょう。
現時点ではモラタの方が先発で出る機会が多いでしょうが、ジルーのような実績のあるFWのおかげでモラタは休憩をもらう試合が増えることも予想されます。
デメリット スピードダウン
今のチェルシーの攻撃にとって一つの武器となっているのはカウンターでしょう。
スピードとテクニックのあるモラタ、アザールはこの攻撃において非常によく機能しています。
しかしながら、ジルーにはあまりスピードがありません。
もし、チェルシーが今のままの戦術をジルーに強要しようとすればあまりうまくはいかないでしょう。
獲得FW ルーカス・モウラ
メリット 前線の競争力
トットナムの途中交代選手があまり得点をとれていないという事実はあまり知られていないかもしれません。
そうでなくとも最近のデル・アリの不調を目の前にして、昨シーズンはPSGでしっかりと仕事をしていたルーカス・モウラの獲得は良いものになるでしょう。
絶対的であったケイン、アリ、エリクセンに割って入るだけの実力を持ち、かつこの三人にはないスピードのある選手の加入はエリクソンやウィンクスらのパスセンスを存分に引き出すでしょうし、多くのマークがつきやすいケインの負荷軽減にもつながるでしょう。
また、絶対的であった三人に割って入ることによりこの三人のうち誰かが途中出場になれば途中出場選手の問題もよくすることができるでしょう。
デメリット シンフォニーの崩壊
絶対的であった三人に割って入るということはこれまでの関係を崩してしまいます。
デル・アリ不調でもこの三人には何かをやってくるるという期待感があり、ルーカス・モウラにかかる期待というのは大きなものになるでしょう。
ルーカス・モウラがプレミアリーグに早く適応できればこれは起きないでしょうが、もしできなければ、、、