徒然とサッカー観戦

アーセナルの試合を中心に海外サッカーの試合の感想を個人的視点から書いていきたいと思います。

プレミアリーグ トットナム対アーセナルを3つのポイントから見る

トットナム勝利に幕を閉じた今シーズン2回目のノースロンドンダービー

勝敗を分けたのは一体なんだったのでしょうか?

今回は3つのポイントからこの一戦を振り返っていきたいと思います。

 

1     運動量

 

この一戦を語る上でまず上がってくるのが運動量の違いでしょう。

引いて守りゲームに入っていくアーセナルに対し、前線から積極的にプレスをかけていくトットナム

前半はオーバメヤンを使ったカウンターを恐れてトットナムサイドバックの選手たちはそこまでプレスにいけていませんでした。

しかしながら、後半はアーセナルがボールをうまく保持できていないと分かるとサイドバックの選手もかなり高い位置にまでプレスにきて、サイドハーフの選手と挟み込むというようなシーンが多々ありました。

これに対しアーセナルは特にムヒタリアンエジルの守備の際の位置どりなどが不明確なのに加え、サイドバックトットナムサイドハーフに引っ張られ、トットナムサイドバックにプレスにいけない状況が一戦を通して続きました。

結果的にサイドバックの空いたポジションに入ったエリクセンからのクラスにケインが合わせて決勝点となりました。

守備の戦術が違うことが重々承知していますが、今回の一戦においてトットナムは前線からのプレスによりアーセナルのスペースを消し、アーセナルサイドバックの前のスペースをうまく埋めることができなかったということになります。

これは明らかに運動量の違いが生み出した結果であり、実際両チーム通じて一番走っていたのはエリクソンでした。

 

2    プレーメーカーの動き

 

アーセナルプレーメーカーエジルで、トットナムプレーメーカーエリクソンであることは書く必要もないことですが、この二人の動きにも大きな違いがありまた。

エリクソンがボールをディフェンスラインから引き出すためにポジションを下げてくるような動きをしたのに対し、エジルは試合の最後の方までこのような動きをすることはほとんどありませんでした。

ゲームを組み立てる上でこのようにボールを散らすことができる選手が中盤にいるかいないかでは大きく異なってきます。

トットナムエリクソンが中盤まで下がりボールをもつことによってチーム全体のラインが上がります。また、エリクソンにマークが集まることでフリーな選手が一人はできるといったシーンが後半は特に見受けられました。これは、先に書いたエリクソンの運動量がなす技でもありますが、、、

これに対しアーセナルエジル、またはムヒタリアンはボールに絡むシーンがあまりありませんでした。

これにより、アーセナルは効果的に前にボールを運ぶことができませんでした。サイドバックの選手もボールの受け手を探し探しプレーをしているように見えました。オーバメヤンにボールが入ることも数えるほどしかなかったと思います。

後半の終盤になり、エジルが下がってくると、ウェルベックが抜けたシーンやラカゼットの決定機など中盤でボールが回り始めました。

時すでに遅しと行った感じでしたが、、、

 

3    個々の選手の役割

 

これは非常に大きなポイントであると思っています。

トットナムの選手は非常にやるべきことが明確化されていたように思います。

ソンは縦に仕掛けて脅威になるといった役割を持っていましたし、ケインは前線でクロスに確実に合わせていくようなポジション取りとボールが来ない際は流れて起点になる。エリクソンは先に書いたように中盤と前線を繋ぐ役割。中盤の底二枚は無理に上がっていくようなことはせず中盤を安定化させていました。

アーセナルムヒタリアンエジルはふらふらとしたポジション取りをし、守備にも攻撃にも効果的ではありませんでした。ジャカとウィルシャーもエルネニーとの関係性がはっきりしていませんでした。特にエルネニーは守備的な役割を期待されているのに相手を潰すようなシーンはなかったと思います。

唯一ウィルシャーは、ボールを持った際は、前に運んでラストパスまで繋げていましたが、、、

このようなところからトットナムアーセナルの選手に判断の速さの差が生まれたようにも思えます。

 

まとめというか感想

 

なんというか非常に差が出た一戦でしたね。

オーバメヤンムヒタリアンが、まだ完全に溶け込めてないとはいえ、あまりにも守備の際の意識や運動量に差があったように思います。

前回は3バック同士で今回は4バック同士の対戦で見ている方は面白かったですが笑

 

来シーズンの対戦も楽しみです。