徒然とサッカー観戦

アーセナルの試合を中心に海外サッカーの試合の感想を個人的視点から書いていきたいと思います。

ロシアW杯 決勝 フランス対クロアチア

さあ、いよいよ決勝が行われる。

四年に一度のサッカーの祭典は若いフランスが勝ち取るのだろうか、はたまた黄金世代のクロアチアが勝ち取るのだろうか?

今回は決勝の注目ポイントを見ていく。

 

中盤の攻防

 

フランスはポグバ、カンテ、マチュイディ、クロアチアモドリッチラキティッチ、ブロゾビッチと経験と技術を兼ね備えた選手を擁する。

フランスはエンバッペのスピード、ジルーの高さ、グリーズマンのパス、突破から攻撃を構成していくのに対し、クロアチアモドリッチラキティッチが絡んで、サイドから展開していくといったサッカーを志向している。

フランスとクロアチアの志向するサッカーは異なるが、カウンターやセットプレーのみに頼らずにきちんとビルドアップしていくしていくという点においては同じである。

それゆえに中盤での攻防は非常に激しいものになるだろう。

クロアチアにおいて最も多くのチャンスクリエイトを記録し、ゴールもチームトップタイの2ゴールを記録しているモドリッチに対しては、タックル数において大会2位を記録しているカンテが対峙する。

クロアチアの攻撃はモドリッチが高い位置でボールが持てたときにやはり怖さをみせることから、カンテをはじめとする中盤の選手がどれだけモドリッチに仕事をさせないかが重要になってくるはずである。

また、フランスはポグバやマチュイディだけでなく、グリーズマンが中盤まで降りてきてビルドアップに参加するということも少なくない。クロアチアとしてはグリーズマンが降りてくることによって中盤での数的不利を作られることを防ぐことが非常に重要になってくるだろう。

いずれにしても、中盤での激しい攻防が勝負を大きく左右するだろう。

 

エンバッペのスピード

 

注目ポイントとしてエンバッペを上げると、エンバッペに注目するなんて当たり前じゃないかと思われそうだが、いま一度彼の凄さについて見ていこう。

準決勝での振る舞いにより彼へのバッシングは大きなものになっているが、この大会においてここまでで彼がやってのけたことは凄まじい。

ジルーの作り出すスペースやグリーズマンらの素晴らしいパスに助けられたとはいえ、エンバッペのここまでドリブルを仕掛けた回数はあのアザールの43回を上回る46回であり、エンバッペの仕掛ける姿勢というのには驚嘆せざるを得ない。

エンバッペのスピードとドリブルにより、対峙する相手のサイドはどうしても守備的にならざる得ないし、そのサイドをカバーするためにセンターバックや、中盤の守備的な選手らはポジショニングを変えなければならない。

この相手への戦術の強制はフランスの攻撃において大きな助けになっているだろう。

エンバッペがボールを持った際はどうしても逆サイドにスペースが生まれてくるし、エンバッペがボールを持っていなくても、彼のサイドの裏のスペースをケアするために人数を裂かなければいけない。

フランスのボールの有無にかかわらずエンバッペに注目だ。